昨今の不動産投資市場は、超低金利・カネ余り・運用難を背景に国内外の資金が流れ込み投資環境の整備、投資商品の増加もあり投資家から資金を集めて運用する「ファンドタイプ」が主流になってきました。 企業が資金調達のため保有不動産を証券化する「流動タイプ」と比べ、ファンドタイプは運用力を問われます。運用会社は機動的に物件を購入し、個々の最適利用を考え、場合によっては、用途変換やリニューアルなどの再投資をして価値を高め、投資家が期待する利回りを上げなければなりません。
こうした、投資商品の登場で、同じ立地、同じ規模のビルでも「誰がどのようなマネジメントをしているかによってビルの価値が変わる」ということが鮮明になってきました。
不動産(ビル)を見る尺度が「路線価」から「収益力」と「マネージメント」に転換したことで、不動産市場(ビル)もそれをめぐるビジネスも質的に大きな変貌をとげました。
前回のバブルは土地神話を背景に、実需と関係なく全国津々浦々の地価が急上昇しました。しかし、今は東京都心のような人口や経済活動が集中して利用価値が高く、潤沢なキャッシュフローを生みだすところに選択的にお金があつまっています。
これは、「ビルの価値は収益力で決まり、それを左右するのはマネージメント能力である」という考えが定着した証です。 |